実は、大規模な遺構のある場所まではたどりつけませんでした。
手頃なハイキングコース的な看板があったので登り始めたものの、
あまり手入れをされていない鬱蒼とした山道(人気がまったくない)で
少々身の危険を感じたのと、ふつうに装備が甘かったので……。
「あと○メートル」というような案内もないため距離が把握できず、
また段々山の中で方向が分からなくなり始めたので下山した次第です。
下の画像に映っている赤いものは、登山した方が善意で巻いた目印。
上の画像ですが、これは城の遺構だと思います(たぶん…)。
歩いていると、なんとなく空堀と土塁は把握できます。
唯一森の木々のきれ間から覗いた瀬戸内海(播磨灘)。対岸が見えない。
城があったころは、行きかう船が一目瞭然だっただろうなと思います。
山道なのに無駄に分岐点があって迷う……。
せめて「あと○○メートル」って書いてほしい。
のどかそうに見えますが、足を滑らせると崖の下に真っ逆さまです。
道が不安定で怖くなったので30分ほど歩いたここで引き返しました。
下山中、はるか遠くに見えた人家。
山の周囲は広大な田畑が広がっているので物音が全然聞こえずさびしい。
下山後、山のふもとから撮影。周囲に農作業小屋と畑しかない…。
引田城跡には北からと南からと登るためのルートが2つあり、
わたしは北から登りました。南のほうが良かったのかな…。
登城断念で時間が余ったため、引田の町を探索。
まずは、かつて醸造業で栄えた「讃州井筒屋敷」へ。
古いお屋敷や蔵を喫茶店などのテナントに貸し出した施設です。
上の画像は巨大な醸造樽をベンチに改造したもの。
あとは、おとなりの
「かめびし屋」へ。
江戸時代から250年余り醤油の醸造を続けている醬油屋さん。
建物そのものから、醤油の香ばしい香りがします。
麹を絞る際につかわれる布(そのへんに干してある)。
はじめは純白だった布も、しだいに麹の色がうつり狐色になっていきます。
濃い日本酒のような甘くてきつい匂いがしました。
かめびし醤油は休日はうどん屋さんもやってます。
うどん小400円+あげ100円。トッピング(ネギなど)はセルフでかけ放題。
香川の相場(うどん小180円〜250円)から考えるとちょっと高めかな…。
でもかめびしの醤油を、好きな種類好きなだけ自分でかけられます。
山の上からも眺めた播磨灘。
城には登れませんでしたが、観光できておおむね満足しました。