安居神社は「安井神社」「安居天満宮」とも言われ、
聖徳太子の時代ではないかと言われる創建時から少彦名神が祭られており、
平安中期から菅原道真が祭られるようになったと伝えられています。
大坂夏の陣で真田幸村(真田信繁)が境内で戦死したと伝えられ、
境内に戦死跡之碑などが建立されていることでも有名な神社です。
一心寺方面、南側の入り口から境内に入りました。
境内にたむろう猫たちが盛大にお出迎えしてくれました。
どこからともなくワラワラと5〜6匹出現して足元をウロウロ。
我が物顔で社務所のカウンターなどに登ったりしてた猫たち。
すぐそばに初詣客でごった返す一心寺があるとは思えないほど
静かで落ち着いた風情の境内と社殿。
ほかに参拝客の姿もなく、ゆっくりとお参りをすませました。
境内の一角にある「真田幸村戦死の碑」。
1615年の大坂夏の陣で、幸村は
この近辺の天王寺茶臼山に陣を敷き、
徳川家康と対峙して敵の本陣を追い崩したと言われています。
しかし家康の首を取るに至らず、ついにこの地で戦死しました。
近年になり新しく設置された「真田幸村公之像」。
幸村は境内で腰を下ろして休息しているところを
徳川方の越前兵・西尾仁左衛門に討ち取られたと言われ
後の越前藩の「首帳」でその事実が確認できます。
この像はただ休憩をしている場面というだけでなく、
刀を置いて覚悟を決め、家族や故郷に思いを馳せている姿なのだとか。
戦国武将の銅像というと勇ましい騎馬像や仁王立ちなどが多いのですが、
死ぬ直前の覚悟をきめている場面というのは珍しいと思います。