写真倉庫のようなもの

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

【滋賀県大津市】小野神社・小野篁神社

2012年7月27日〜29日にかけて琵琶湖一周旅行をした際の写真。
【二日目】滋賀県大津市小野・小野神社。

コースに入っていたのにうっかり行き忘れていたことが発覚し、
浮御堂から161号線を和邇川まで引き返して小野神社へ。



境内は無人で参拝客もおらずひっそりとしていましたが、
巨木が生い茂り、古の時代からの信仰を強く感じることができます。

この小野神社周辺一帯はかつては「小野村」と呼ばれており、
飛鳥から平安にかけて活躍し小野妹子、小野篁、小野道風らを出した
古来氏族・小野氏の本拠地でもありました。



歌碑の横の小道が、小野神社への道になります。
境内正面にあるのが小野篁神社で、側道にあるのが小野神社。
ちょっとややこしい。



平安前期の女流歌人・小野小町の供養塔。
南北朝時代康永四年(1345)のもの。

言わずと知れた六歌仙・三十六歌仙の一人で、
実在しない伝説上の絶世の美女とされることが多いのですが、
小野篁の息子である出羽郡司・小野良真の実在する娘とも言われています。

柵は最近設置されたもののようです。
触って倒壊したりすると危険だからでしょうか。



小町の供養塔の先にある小野神社。
正面に見えるのが小野神社で、右手に見えるのが小野篁神社です。
祭神は小野氏の祖神にあたる天足彦國押人命と米餠搗大使主命です。



小野神社の中門・幣殿。
裏手から見ると本殿が見えたそうなのですが、
木が鬱蒼としていたのでそこまで気が回りませんでした。



社殿の両脇にどん!と鎮座する……モチ。
鏡餅灯籠と言うそうです。

大阪
府生菓子協同組合が
奉納したものと書いてあるものの
最初見たときはまったく意味がわからず困惑しました。

これは祭神である米餅搗大使主命が、
応神天皇の頃に日本で初めて餅つきをした「餅作りの始祖」であり、
菓子作りの神様として広く信仰を集めているからということのようです。



小野神社のすぐ右脇にある小野篁神社。
境内からまっすぐ正面の階段をあがったところにあるので、
こちらのほうが小野神社だと誤解していました。

祀られている小野篁は平安時代の官人で、小野妹子の子孫にあたる人物。
漢詩・和歌などにおいては天下無双とも評されるほどに秀で、
「夜ごと井戸から地獄におりて閻魔大王の補佐をしている」という
六道珍皇寺の伝説まで生まれたほどの才人でした。

社殿は祭神の古墳上にあるのだそうです。
建物は室町時代のもので、旧国宝・現在重文。
切妻造に向拝を設けた本殿形式は滋賀県大津市和邇地方独特のもので、
他には天皇神社、小野道風神社などがこの形式です。



小野篁神社から境内に向けて降ります。
意外と高くまで登っていてびっくりしました。

小野神社には秋に行われる「しとぎ祭り」のための御神饌田があり、
画像右手側の細い川の上に見える緑色の部分がそれにあたります。
神饌田で穫れた新穀の餅米は水に浸されたのち生のまま搗き固められ、
五穀豊穣・天下泰平を祈念し他の神饌とともに神前に供えられます。



境内には小野篁の歌碑。
わたのはら 八十島かけてこぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね
朝廷を批判したことから嵯峨上皇の怒りを買い隠岐に配流された篁が、
海上に浮かぶ島々や漁師の釣り船を見て詠んだ、
百人一首にも納められた名歌です。

------------------------------------------------------------

2泊3日琵琶湖一周ツアー記事一覧
1日目【滋賀県犬上郡】多賀大社
1日目【滋賀県犬上郡】在士高虎公園
1日目【滋賀県彦根市】佐和山遊園
1日目【滋賀県彦根市】清凉寺
1日目【滋賀県彦根市】井伊神社
2日目【滋賀県長浜市】小谷戦国歴史資料館 浅井三代の里
2日目【滋賀県長浜市】つるやパン
2日目【滋賀県長浜市】賤ヶ岳古戦場
2日目【滋賀県高島市】白鬚神社
2日目【滋賀県大津市】満月寺 浮御堂
2日目【滋賀県大津市】小野神社 小野篁神社
2日目【滋賀県大津市】唐崎神社
3日目【滋賀県大津市】西教寺
3日目【滋賀県大津市】日吉東照宮
3日目【滋賀県大津市】坂本城
3日目【滋賀県大津市】大津城
3日目【滋賀県大津市】石寺楽市
3日目【滋賀県長浜市】戦国ショップ時人石田三成レンタカー




スポンサーサイト

<< 【滋賀県大津市】浮御堂 | main | 【滋賀県大津市】唐崎神社 >>