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【滋賀県彦根市】佐和山遊園(佐和山美術館)

2012年7月27日〜29日にかけて琵琶湖一周旅行をした際の写真。
【一日目】滋賀県彦根市佐和山町・佐和山遊園。

琵琶湖一周オフ会、1日目の目玉としてコースに入っていたのが
彦根市佐和山トンネル前にある佐和山遊園(佐和山美術館)。

石田三成をテーマにしたB級スポット・珍スポットとして
存在そのものはずっと昔から知っていたのですが、
とっくに廃墟になって立ち入り禁止になっているものだとばかり
思っていました(どう見ても廃墟としか思えない建物なので……)。

ところが2012年6月末のデイリーポータルZで
おっちゃんが作ったスゴイ城・佐和山城 として紹介されているのを見て
どうも未完のままではあるものの無料開放されていると知り、
これは行かねばなるまいとツアーに組み込んでもらった次第です。

詳細はwikipediaの「佐和山遊園」で確認できるので、
ご確認いただいたうえで読み進めていただければ幸いです。



そんなわけで一同ドキドキしながらも佐和山遊園へ。
「赤いペンキでテッカテカに塗られたド派手な能舞台っぽい物」の前に
車を駐車して中を探索することに。

画像左端に白い軽トラが写り込んでいるのですが、
これは地元の左官屋さんのトラックで、
この日も我々のすぐ近くでペンキを塗ったりコンクリ捏ねたりしてました。
特に侵入を咎められることもなかったので 本当に無料開放されてるぽい。



まずは斜面のすぐ上にある「城下町入口・山門」という建物へ。
遠目で見ると由緒正しいお寺の門のように見えて立派です。
でも石畳が原色グリーン色のペンキ塗り。



近づいてみたら軒下に変な生き物いるし……。



仁王像はなんか遠近法おかしいし……。



首がないよ仁王。あと細マッチョだよ仁王。



山門の天井に描かれた天井絵。
こちらは仁王と比べて まとも なかなかのクオリティでした。
手本を元にしてアクリル絵の具で描いたっぽい感じです。



そして山門の床に打ち捨てられたグリーンの刷毛。
ぬ、塗ってた……さっきまで石畳をこれで塗ってたんだ……。



山門の反対側にいた毘沙門天ぽい何か。
「どこかで見たことがある……」と妙な既視感に苛まれていたところ、
「小学5年生男子の描いたスーパーサイヤ人」
と誰かが発言して一同納得。
しかし脚短い……。



山門を抜けると大仏やら観音様やらがわらわらと雑多にお出迎え。



大仏はさきほどの仁王像と違って外注なのかすごく普通……
と思ったら奥の大仏が凄いリクライニングしてた。座席シート倒してた。
ここ山の斜面なんですけど、こんなに斜めになって大丈夫なんでしょうか。



バイオリンを弾く女性の像と室外機。
さっきまでのアジアンな空間は異次元の彼方に消え去ったようです。



バイオリン像の奥に入場無料の美術館(?)があったので入ってみる。
灯りもなく真っ暗で どう見ても心霊スポットっぽかったのですが、
スリッパが数組揃えられていて意外とまともそうな休憩所……
のように見えたのでおそるおそる上がり込んでみました。



昔の温泉旅館みたいな偽物の金屏風やソファが並ぶ空間。
電気は通っていないようですが、工事関係者が休憩に使ってるようです。
しかし天井は抜けてるわ壁は腐ってるわでとても長居はできませんでした。



鐘楼みたいな建物。
やはり遠目に見ると由緒ある建物に見えます。



でも近づいてみるとやっぱり軒下に変な生き物がいる……。



そして山の上にある金閣寺。石田三成要素がもはや完全に迷子。
これも遠目にはキラキラしていて本物の金みたいに見えるんですが、
実際にはアクリル板にアルミホイル(?)を巻いて作ってるそうです。



柱などにボヤを出した焦げあとが……。
火の気がない場所ですし、いたずらとかタバコの不始末でしょうか。



そして山の下に戻ってきました。
この他にも美術館本館(?)とか石田三成絵巻とか色々あるらしいのですが、
暑さと作業してる職人さんの目が気になってこれにて退散することに。
画像見れば一目瞭然ですが、ほんとにすぐそばで作業してたので……。



いま作ってるのは、国道脇の城門みたいです。
和風なんだけど和風じゃない、不思議なこのセンス……。
何をお手本にして作ってるんですかね。



こちらの軒下にいたのは変な生き物ではなくミミズクでした。
つぶらな瞳とくちばしがかわいい。



下から見上げた金閣寺。
画面中央に並んだ仏像がめっちゃこっちに背を向けてるのが気になります。
仏像って普通、背中向けて鎮座はしないんじゃないかなぁ……。
そして意外と普通に見えた馬の像も、よく見ると顔が変。


この佐和山遊園、施設自体は三成の顕彰を目的としたものらしいので
製作者の意図を汲んで極力真面目に取り上げるべきか、
B級スポットとしてレポートするかどうかでかなり迷いました。

しかし「真面目に作られててもおかしいものはおかしい」と思ったのと、
「関ヶ原ウォーランドだって作った人は真面目に作ったんだろうし
差別化する必要はないかな」と思ったのとで、もう好きに感想を書きました。

人によってはしんみりと石田三成に思いを馳せられる場所かもしれないので、
とりあえず無料開放中におでかけされることをおすすめします。
女性は極力二人以上で行ったほうがいいと思います(暗くて怖いので)。

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