2012年7月27日〜29日にかけて琵琶湖一周旅行をした際の写真。
【一日目】滋賀県犬上郡
甲良町・在士高虎公園。
多賀大社の次に訪れたのは、同じ湖東エリアにある甲良町。
藤堂高虎の出生地として親水公園などが整備されていると聞き、
完全に私の趣味で琵琶湖一周ツアーに組み込んで貰いました。
在士高虎公園は周囲を広大な水田に囲まれた集落の中に設けられ、
観光名所というよりは地元の親子連れが遊ぶ公園という感じでした。
あくまでも公園ということで
歴史的に価値のありそうなものはこの重さ約11トンの残念石ぐらい。
京都府賀茂町の大野山から1620年ごろに切り出された石で、
大坂城再建の際に使用される予定だったもののようです。
使われていたとしたら、城のどこにどんなふうに使われたのでしょうか。
木津川に取り残されていたこの巨大な残念石に
藤堂家の普請であることを示す記号(「┓」の字)と
寸法(九尺二寸、三尺七寸、三尺九寸と記載)が刻まれていたことから、
甲良町在士の顕正会や村づくり委員会がここまで運んできたとのこと。
公園の総面積の半分ほどを占める池と、その中に佇む藤堂高虎騎馬像。
三重県津市の津城跡にあるものとほぼ同じもののようです。
周辺に比較物がないので画像では伝わりにくい気がしますが、
騎馬像ということを考慮してもかなりデカイ……。
等身大よりふたまわりくらい大きく作られているようです。
池の中で馬が立ち往生してるみたいにも見えます。
高虎像の背後の階段状の流水設備から常にキレイな水が流れているので、
池の中は水底が見えるほど澄んでいて清潔な印象でした。
魚もたくさん飼われているようです。
公園そのものはベンチと芝生があるだけのシンプルなもの。
子ども用の遊具は公園の隣の敷地に設置されていました。
駒止め石と書かれた石。
由来などはよくわからないのですが、藤堂家から寄贈されたようです。
藤堂宗家家紋入り燈籠。
高虎の時代のものではなく、現藤堂家の方の寄贈ということです。
灯籠の背景に写り込んでいますが、
在士は本当にどこまでも水田と田畑だけが続く田園の中の集落でした。
高虎の生まれた時代には大都会だった……なんてことはないと思うので、
今とそう変わらない風景を高虎は見ていたのかなと思うと感慨深いです。
灯籠の蔦紋型のくり抜き。
灯籠の蔦紋の浮き彫り。
高虎公出生の地のマップ。
藤堂家は先祖代々この甲良町の少領主(土豪)でしたが、
戦国時代には次第に没落し、
高虎の生まれた頃には既に一農民と変わらない暮らしぶりだったようです。
そんな藤堂家が代々子孫繁栄を願った在士八幡神社も近くにあったのですが、
直射日光厳しすぎ+気温暑すぎで気力が持たなかったので行きませんでした。
公園の向かいの茂みのなかにあった「高虎の道」の石碑。
ふつうのアスファルトの農道ですが……。
東門の滝と名付けられた流水設備。
甲良町はどうも水路整備に力を入れているらしく、
親水公園もその整備事業の一貫のようです。
在士高虎公園は、すぐお隣のドラッグストアと駐車場を共有しています。
どこに車を駐車するかは史跡巡りの悩みのタネなのでありがたい。
しかし酒屋や薬屋の看板の中に高虎公園が入ってると凄い違和感!!
これではまるで高虎公園が朝9:30〜夜9:00までの営業みたいです。
ちなみに、少し進んだ場所に甲良町役場がありまして
翌日に控えたお祭りの準備に追われている様子でした。
藤堂高虎のゆるキャラ・とらにゃんが来るとのことだったので
日程さえ被っていれば参加したかったんですけどね。
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■2泊3日琵琶湖一周ツアー記事一覧
1日目【滋賀県犬上郡】多賀大社1日目【滋賀県犬上郡】在士高虎公園1日目【滋賀県彦根市】佐和山遊園1日目【滋賀県彦根市】清凉寺
1日目【滋賀県彦根市】井伊神社
1日目【滋賀県長浜市】小谷戦国歴史資料館 浅井三代の里1日目【滋賀県長浜市】つるやパン1日目【滋賀県長浜市】賤ヶ岳古戦場
2日目【滋賀県高島市】白鬚神社2日目【滋賀県大津市】満月寺 浮御堂2日目【滋賀県大津市】小野神社 小野篁神社2日目【滋賀県大津市】唐崎神社3日目【滋賀県大津市】西教寺3日目【滋賀県大津市】日吉東照宮3日目【滋賀県大津市】坂本城3日目【滋賀県大津市】大津城3日目【滋賀県大津市】石寺楽市3日目【滋賀県長浜市】戦国ショップ時人石田三成レンタカー