2012年4月29日に、高松市木太町の史跡を散策した際の写真。
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神内城跡の撮影をしていたら
手前にフェンスに囲われた鳥居が見えたので立ち入ってみました。
「白山神社古墳」と呼ばれ、神社改修の際に発見された物のようです。
1985年に実施した発掘調査により、存在が明らかになった古墳である。調査時の計測によると東西約11m、南北約13m、高さ約2mと考えられる。墳丘の中心からやや南東に位置する場所から竪穴式石槨を発見した。比較的小規模で、既に盗掘を受け遺物は皆無であったが、赤色の顔料が石槨全面に塗布されていた。魔除けや鎮魂などの意図で施されたものと考えられる。石槨の特徴等から古墳が築造された年代は、
4世紀末から5世紀前半と考えられる。
周辺には、いくつかの塚が所在したと伝えられ、
古墳群を形成していたと考えられるが、
開墾等により消滅し、詳細は不明である。
海抜2m弱という県内でももっとも低地所在するこの古墳は、
かつて海岸線近くに位置したと考えられ、
当時の地形を復元するうえで注目すべき存在である。案内板に「かつては海岸線近くに位置したと見られ〜」とありましたが、
現在の海岸線からは直線距離にして1.5km〜2kmほど離れています。
いかに当時と風景が違うのかを考えさせられます。