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【安土】安土城2(関連史跡、関連施設編)

2012年4月13日に安土城跡を訪れたときの写真。
滋賀県近江八幡市安土町。

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▼セミナリヨ跡(セミナリヨ史跡公園)





イタリア人宣教師・オルガンティーノによって
天正9年(1581年)に創建された目本最初のキリシタン神学校の跡。

当時建物は3階建てで、1階には茶室がついた座敷、2階には神父の居室、
3階には教室と生徒の寮があり、三方は石垣で囲まれていたそうです。
授業科目は、日本文学・キリスト教教理・ラテン語・修辞学・音楽など、
日本における最初期の近代学校教育がとり行われ、
後の日本26聖人のひとりパウロ三木をはじめ
諸国から大名の子息などの少年たちがセミナリヨで学びました。

セミナリヨは安土城炎上の際に焼失し、
セミナリオは京都、さらに高槻、大阪、有馬へと移されました。







桜と並んで満開だった椿。



セミナリヨ石碑。



三木パウロ石碑。









安土城の外堀沿いということもあり、
公園には水路から水が引きこまれて船着場なども作られていました。



セミナリヨの正確な場所は現在でも分かっていませんが、
この土地の名前が「大臼(だいうす)」、つまりデウスであることから、
この地にセミナリヨがあったのではと推定されています。

セミナリヨ跡周辺には「主之御座(しうのみざ)」、つまり主の御座など
他にもキリスト教との関係があったと推察できる地名が残っています。

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▼滋賀県立安土城考古博物館



考古を中心とした展示をテーマとする博物館。
旧宮地家住宅や、旧安土巡査駐在所などの重要建築物が移築されています。



安土城天主最上層を模したドームが特徴的な外観。



敷地内に移築された旧柳原学校校舎。
高島郡新儀村の初等科小学校校舎として建てられたもので、
明治九年に他に先駆けて洋風建築を取り入れた学校建築です。
1階は教室、2階は区事務所に使われ、3階は鼓楼として使われました。

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▼信長の館



安土城最上部の5階・6階部分を史料を元に原寸大で再現したもの。
1992年のセビリヤ万博に展示され、最多入場者を記録したとのこと。
当時の築法に則り釘を一本も使用せず、
発掘された瓦を元に焼き上げられた庇屋根を載せ、
金箔、金具、天井画、襖絵などの一つ一つまで推定復元されています。





5階は内陣と外陣との2つの部分に分かれ、
外側には龍の舞う様子と地獄図が、内側には釈迦が説法をする図が描かれ、
「魔を打ち破り釈迦の世界へ至る」を体現したデザインになっています。









天頂に金の鯱を戴いた天守の最上部の屋根。
屋根瓦だけでなく、破風や懸魚に至るまで黄金を徹底した作りです。







最上階である6階部分。
10万枚の金箔を張った外壁の内側は花鳥風月や故事などの絵画で彩られ、
その中央に信長の御座が据えられています。



壁画は周公旦など古代中国の偉人の故事を表したものでした。

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▼信長の饗応食



























明智光秀が饗応役となり、徳川家康を接待した際の食事を再現したもの。
醤油や砂糖などの調味料が一般的ではなかった時代の食事ということで、
全体的に味噌を使ったものが多く見受けられます。
デザートも素材のほのかな甘味を楽しむようなナッツ類でした。

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文芸レストランの「信長うどん」



「信長ハンバーグ定食」という定番メニューが食べたかったのですが、
あまりお腹が減っていなかったので「信長うどん」を注文。
かまぼこ・玉子・餅・しいたけ・鶏肉などが入った関西風のうどんで、
うどんと出汁はレトルトのようですがそれなりに美味しいです。

しかしこの文芸の郷レストラン。
食券システムだし、水もお箸もセルフだし、
どう見てもレストランではなくただの食堂です。

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▼相撲やぐら(近代相撲発祥の地)



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▼安土町城郭資料館の陶板壁画





















天正遣欧少年使節がローマにたどり着くまでを
狩野永徳に似せた画風で陶板屏風にした南蛮図屏風と、
少年使節がローマ教皇に献上した安土城屏風を想像復元した物。

ヨーロッパ側にはマカオ、リスボン、ローマなどの街並みが、
日本側には安土城をはじめセミナリヨ、賑わう楽市楽座、
京都の二条城や南蛮人を乗せたガレオン船などが描かれていました。
細かく見ていくと焼失前の聖ドミニコ教会などを見つけられます。

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▼安土城郭資料館の安土城模型



安土城天主ひな形:20分の1スケール。





実物大は信長の館にありましたが、あちらは望遠できないので、
こちらの模型のほうが全体図がわかりやすかったです。

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